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生活習慣病

高血圧

血圧計

血液が血管を押す圧力のことを「血圧」と言い、この血圧が高い状態が続くことを高血圧と言います。
高血圧になると血管に大きな負担がかかり、動脈硬化の原因となります。さらにこの状態が長く続くと、心筋梗塞や脳梗塞などに繋がる恐れがあります。

高血圧の原因

階段を上るなどの日常的な動作、スポーツ、ストレス・緊張などで一時的に血圧が高くなることはありますが、こうした要因以外にも、塩分の過剰摂取、自律神経の乱れ、お薬の副作用などが原因で血圧が高くなる場合があります。
生活習慣では特に食塩摂取量の多さや肥満などが問題で、これらを改善することが高血圧の治療の基本となり、それでも改善がみられない時には血圧を下げるお薬を使用いたします。

高血圧を放置してしまうと…

高血圧イメージ

高血圧そのものが原因で自覚症状が現れることはありません。しかし高血圧が長期間続くと血管に過度な負担がかかって動脈硬化を引き起こす場合があります。この動脈硬化が問題で、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳出血などを招く恐れがあります。
このような重篤な疾患を引き起こさないためにも、きちんと治療を受けて血圧をコントロールするようにしましょう。

高血圧の降圧目標について

血圧が140/90mmHg以上の場合、高血圧が疑われます。当クリニックでは、ご自宅で血圧を測定いただき診断の参考にしています。
降圧目標は年齢や合併症により異なりますので、詳しくは医師にご相談ください。

高血圧の降圧目標について

高血圧の治療

食事療法イメージ

食事療法
塩分や動物性脂肪の過剰摂取は血圧を高める原因となりますので、食事内容を見直すようにします。
日本人の1日の平均食塩摂取量は11~12gと言われていますが、高血圧の方の場合、1日6gを目標に減塩することが重要とされています。

運動療法イメージ

運動療法
高血圧の方のうち、内臓脂肪型肥満(メタボリック症候群)が原因である場合が多いです。そのため、運動により体重減少をはかって、血圧を下げるようにします。
ただ、あまり運動経験のない方が、いきなりランニングなどを始めると足腰を悪くする恐れがありますので、まずは週2~3回・1回30分程度のウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。

薬物療法イメージ

薬物療法
食事療法や運動療法を行ってもなかなか血圧がコントロールできない場合には、お薬を使って血圧を下げます。
現在はさまざまな降圧剤があり、副作用が少ないものもありますので、お一人おひとりの病状や体質に合ったものを選んで処方いたします。

脂質異常症

脂質イメージ

「LDL(悪玉)コレステロール」「HDL(善玉)コレステロール」「中性脂肪(トリグリセライド)」とっいた血液中の脂質が異常な値を示す状態です。
具体的には、各脂質が次のような値を示す時に脂質異常症と診断されます。

  • LDL(悪玉)コレステロール
    140㎎/dl以上
  • HDL(善玉)コレステロール
    40㎎/dl未満
  • 中性脂肪(トリグリセライド)
    150㎎/dl以上

脂質異常症を放置してしまうと…

動脈硬化イメージ

通常、脂質異常症そのものが原因で自覚症状が現れることはありませんが、そのままにしていると動脈硬化を進める恐れがあります。
そして動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる重篤な疾患を引き起こす場合があります。健康診断で脂質の異常を指摘された場合には、お早めに当クリニックへご相談ください。

脂質異常症の治療

脂質異常症を改善するには、まずは食生活の見直しが大事です。毎日の食事内容を改善して、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)を減らすよう指導を行います。
食生活だけでなく、生活習慣全般を見直すことも大切ですので、運動、減量、禁煙なども治療に取り入れます。
こうした生活習慣の改善だけでは十分な結果が得られない場合には、お薬を使った治療を行います。

食事療法イメージ

食事療法
LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が高い方、またHDL(善玉)コレステロールが低い方を対象に、お一人おひとりの病状に合わせて食生活の改善をアドバイスいたします。

運動療法イメージ

運動療法
運動により、中性脂肪(トリグリセライド)の低下や、HDL(善玉)コレステロールの上昇などが期待できます。
1日30分程度のウォーキングや軽い体操など、まずは無理のない運動から始めるようにしましょう。
歩ける範囲は徒歩で移動したりするなど、普段の生活の中で工夫して体を動かすようにすることも大事です。

薬物療法イメージ

薬物療法
食事療法や運動療法を行っても、思うような結果が得られない場合があります。こうした時にはお薬を使って治療いたします。
お薬を処方されたら、ご自身の判断で減薬したり、休薬したりせずに、食事運動療法に加え、毎日服用するようにしましょう。

糖尿病

当院では、自己測定を用いて、より良い血糖コントロールを目指しています。

血液検査イメージ

ブドウ糖は血液中に含まれるエネルギー源で、脳や筋肉の活動に欠かせないものです。
糖尿病はこの血中ブドウ糖(血糖)の濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気で、初期にはほとんど自覚症状は現れません。しかし、進行するにつれて多尿・頻尿、体重の減少、喉の渇きなどの症状が現れるようになります。

糖尿病の原因

糖尿病にはいくつかの種類があり、その種類によって糖尿病になる背景も異なります。大きく4つに分類することができ、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」、妊娠糖尿病、その他の特定の機序、疾患によるものがあります。

  • 1型糖尿病
    膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが出なくなってしまう病気で、予防方法もなく、病気になった人の生活習慣に正すべきところがあったわけでもありません。膵機能の不全やインスリン分泌不全といった異常が原因となります。
    インスリンは人体に不可欠なホルモンですので定期的なインスリンの補充が必要です。1型糖尿病の治療としては1日3~5回、患者さんご自身でインスリン注射を行います。治療を行うことで、健康状態を保てるようになります。
  • 2型糖尿病
    日本では、ほとんどの糖尿病患者さんが2型糖尿病だといわれています。
    家族に糖尿病患者がいるなどの遺伝要因と「食べすぎ」「運動不足」「ストレス」といった生活習慣などの環境要因が密接に重なり合い、徐々にインスリンの働きが悪くなり(インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性)発症します。正常~肥満体型の中高年に多く見られます。

糖尿病かな?と思ったら

糖尿病症状イメージ

糖尿病で気をつけたいのは「初期にはほとんど自覚症状が現れない」という点です。ご本人も気づかないうちに病気が進行して、さまざまな合併症を引き起こす恐れがあります。
糖尿病は早期発見・早期治療が肝心な病気ですので、次のような症状に心あたりがある方は、お早めに当クリニックへご相談ください。

  • すぐに喉が渇く
  • トイレの回数が多く、量が多い
  • 尿意で夜中に何度も目が覚める
  • 疲れやすい気がする
  • 空腹感は有り、よく食べるのに体重が減る
  • ちょっとした傷の治りが遅い
  • 目がかすむ・黒い点が見える
  • 足がつる・しびれる